どろ江

どろ江

ドローイングピクシー・ブラック。CMYKのキー・プレート。

彼女がどうやって誕生したかは謎に包まれており、そのため「はじまりの存在」とも呼ばれる。誕生してからしばらくは、自我も持たなかったと云われている。
ただただ「具現したい」という意思があり、やがて自我が芽生えた。

最初から約束されていたかのように圧倒的な具現化能力を有し、深遠な知性と、神憑り的な身体能力も併せ待った。
彼女のカラーは「完全なる黒」だったが、まるでCMYKスライダーを操るがごとく、その身からマゼンタ(どろ子)、シアン(どろ美)、イエロー(どろ音)という、それぞれの独立した自我を産み落とした(正確には分裂した)。

彼女がなぜその身を裂いてCMY三姉妹を生み出したかは定かではないが、誰にも理解できない慈愛で娘たちを育ててきた。
現在敵対関係にあるRGBとの抗争である『具現化戦争』が激化する中、どろ子とどろ美を人間界に逃し、まだ幼かったどろ音を手元において守っている。

彼女が未来に何を見据えているのか、それを理解できるものはいない。全てはどろ江の手のひらの上の物語なのかもしれない。

自らの力を三姉妹に分け与えたため、分裂前からみると大幅にパワーダウンしてしまっている。それでもいまだ最強のドローイングピクシー。隻眼の理由はRGBとの激戦によるものらしい。

普段は必要なこと以外ほとんど喋ることがない、極端な無口。
一応どろ音に手作りの料理を食べさせたいという思いはあるらしく、料理をそのまま具現化することをせず、食材を具現化して調理するというこだわりがある。コーヒーも豆を具現化し、挽いてから淹れることを徹底している。

以前こっそりと人間界に行ったときに目撃した猫という存在に衝撃を受け、以来ガチガチの猫派。